そういえば、以前から気になっていたお店だった。”おひとりさま”向けの晩酌セットを用意してあるお店が市川駅前にあるってことを聞いて行ってみたら、そのお店だった。
シャポー市川を小岩方面に抜けたところから徒歩1分くらいの場所にある中華料理のお店が「China Kitchen 楓」なのだが、そのエクステリアには木材がふんだんに使われていて、ともすれば美味しいパンケーキとこだわりのコーヒーでも出てきそうな雰囲気。ここ中華料理のお店だったのか…と思いつつお邪魔した。
内装は木を使ったぬくもりのある感じで、やっぱりパンケーキでも…と思ったら、店内に漂う香りはまさに中華料理のお店のもの…。うん、ま、そうだよな(笑)
おひとりさま向けの晩酌セットは、ドリンクと小皿おつまみ2品で1,000円という破格なメニューで、飲み物の選択肢は生ビールやハイボール、紹興酒などで、おつまみの方は中華風冷奴、生タコのガーリックソース、蒸し鶏の冷製、よだれ鶏、きゅうりのXO醤合えなど。後で気がつくことになるんだけど、このメニューはグランドメニューにもある料理。つまり、おひとりさま向けに小さいサイズで作って貰えるということらしい。
というわけで、晩酌セットでハイボール、生タコのガーリックソース、よだれ鶏をお願いしてみた。
うーむ、どちらの料理もソースが美味しい。メニューだけを眺めていると、ともすれば町中華で出てくるようなメニューでありながらも、濃くもなく、薄くもなく、繊細さが際立つ味付けになっているような気がする。実に美味しい。
店員さんによれば、晩酌セットに限らず、おひとりさまであれば、一品メニュー(いくつか例外はあるみたいだけど)をハーフサイズで作って貰えるらしい。中華のお店に1人でお邪魔すると、「XXXX炒め」みたいなメニューを頼んでしまうと、どーんと一皿出てきてしまい、それだけで満足しちゃうことがあるだけに、このおひとりさま対応はありがたい。
晩酌セットで飽き足らず、追加でピータンと焼売をお願いしてみた。シューマイには時間がかかると言われたってことは、蒸したてのシューマイが食べられるってことかな。
いやはや、ピータンのタレがまたもや絶妙で、美味しい。焼売はやっぱり蒸したてで熱々だった。シューマイは味がしっかり付けられていて、タレが要らないくらい。実に肉肉しい、美味しいシューマイだった。
ピータンをつまみながら、ハイボールを飲み干したので、2杯目は広島産のクラフトジンを使った、桜尾ジン・ハイボールをお願いしてみた。これまた、中華料理にあうさっぱりした風味だった。
実に満足できる晩酌だったので、シメには酸辣湯をお願いしてみた。マイルドではあるけど、辛味と酸味と香辛料の香りは効いてる。緩やかなとろみが美味しい。
お店にお邪魔するのが遅くなったので、汗をかきながらお会計をお願いしたときには、周りのお客さんがすっかり少なくなっていた。すいません…と思いながらお店を後にしたら、そっと電気が消えていた。まぁ、バーでもないし、これは仕方ないか。
おひとりさまに優しいお店はありがたいし、しかも、しっかり美味しい料理を食べられるということならば、また今度お邪魔するしかないなぁ。既に次にお邪魔する機会が楽しみだ。
参考リンク:
China Kitchen 楓